VGC2016 考察

普段は使うことのできない伝説のポケモンを使うことができるというレギュレーションで、この伝説解禁はVGC2010以来です。
個人的に注目しているポケモンを個別に考察していきます。

メガレックウザ

能力比 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
レックウザ 105 150 90 150 90 95
メガレックウザ 105 180 100 180 100 115


メガストーンを使わず、メガシンカできる唯一のポケモンメガシンカでS115がまで上がり、禁止伝説の中ではミュウツーに次ぐ素早さを手に入れた。

特性「デルタストリーム」はひこうタイプに効果抜群の技を半減することができ、レックウザの4倍弱点の氷も2倍で受けることができる。

A180から放たれる専用技「ガリョウテンセイ」は凄まじく、こだわりハチマキを持てばほとんどのポケモンを確定1発or赤ゲージまで持っていける。

現在はこだわりハチマキが一般的で、技構成は「ガリョウテンセイ」「しんそく」「たきのぼり」「じしん」辺り。個人的にはボルトロスに打点がある「げきりん」も注目している。

ハチマキガリョウテンセイを連発されて場を荒らされる前に処理するには、ゼルネアス、マニューラ辺りが有効。ただゼルネアスに関しては、レックウザメガシンカする前にムーンフォースで倒しておきたい。

安定してメガシンカするために横には猫騙し持ちのポケモンがいることが多い。


ゲンシカイオーガ

能力比 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
カイオーガ 100 100 90 150 140 90
ゲンシカイオーガ 100 150 90 180 160 90


当初はあまり注目されていなかったポケモン。なぜ注目されなかったか、それはゲンシグラードンの特性「おわりのだいち」と比べ、ゲンシカイオーガの「はじまりのうみ」はカイオーガ自身が受ける恩恵が少ないという点だろう。だが、雨下の「しおふき」の威力は健在で並耐久であれば確定1発で持っていってしまう。

当初よりカイオーガの数が増えてきているのでミラーに備えて「かみなり」の採用率も上がると思う。

天候さえ雨にしてしまえば、まだまだ一線級なので今後活躍する事間違いなし。スキルスワップを覚えられるクレセリアが横にいる事が多い。


ゲンシグラードン

能力比 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
グラードン 100 150 140 100 90 90
ゲンシグラードン 100 180 160 150 90 90


特性「おわりのだいち」がグラードンの水弱点を消し、弱点がじめんだけとなる。専用技「だんがいのつるぎ」はランク-1ダブルダメージでH252メガクチートに80%も削る事ができる。

物理方面に注目が行きがちだが、Cが150もあり特殊型も採用の価値がある。

C無振りでも晴れ下であれば、オーバーヒートでH252ギルガルドを確定1発で持っていける。強い。

カイオーガ同様、横にクレセリアがいる事が多い。

「おわりのだいち」は水を無効化できる強力な特性だが、天候が上書きされた途端即死に繋がる、危うい特性だという事を覚えておきたい。

その点「はじまりのうみ」は受ける恩恵も少ないが、天候を上書きされた途端即死という事はなく、安定した特性と言えるだろう。


ゼルネアス

HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
126 131 95 131 98 99


言わずもがな、パワフルハーブジオコンからの「マジカルシャイン」「ムーンフォース」はなかなか止まらない。ハーブジオコンをされる前に倒したいところ。物理ギルガルドメガクチート、などで圧力をかける事ができる。他にはジオコンをうまくアンコールできれば良い展開に持っていける。

ゼルネアスの横には猫騙し持ちorゲンシグラードンがいる事が多い。


イベルタル

HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
126 131 95 131 98 99


ゼルネアスの様な抜き性能は無いが、バークアウトを覚えて相手の特攻を下げつつ、弱点保険で火力を上げ、デスウィングで回復しながら戦う事がある。イベルタルの専用技「デスウィング」は与えたダメージの75%回復するという強力な技であるが、ひこうタイプなのでダークオーラの補正がかからないのが玉に瑕。

まだまだ未知数なポケモンなので今後の活躍に期待。


クレセリア

HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
120 70 120 75 130 85


第4世代登場して以来ずっと活躍続けているポケモン。何と言ってもその硬さ、サポート技の豊富さが特徴的だ。この伝説解禁のレギュレーションでは、天候を上書きする為に「スキルスワップ」を覚えている事が多い。ゲンシグラードンスキルスワップをした場合、ゲンシグラードンが浮遊になり「おわりのだいち」が発動し、ゲンシグラードンの弱点が無くなりいわゆる「最強ポケモン」が完成する。ヒードランスキルスワップで浮遊を渡すコンボが強いのだから、このコンボが弱い訳がない。対策必須だ。

技構成は「スキルスワップ」「てだすけ」「れいとうビーム」「トリックルーム」「サイコキネシス」などなど。

だんがいのつるぎ」「こんげんのはどう」の命中不安をなくす為に「じゅうりょく」を使うクレセリアもなかなか面白い。

クレセリアは、単体ではほとんど機能しないが、相方次第でその強さを発揮する非常に立ち回りが難しいポケモン


メガガルーラ

能力比 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
ガルーラ 105 95 80 40 80 90
メガガルーラ 105 125 100 60 100 100


このポケモンを対策しない訳にはいかないだろう。メガシンカを手に入れてからずっと活躍している。伝説ポケモンにも勝るとも劣らない耐久と火力があり、何より猫騙しを覚える事ができサポートにも回る事ができる。ゼルネアスの横にいる事が多い。

補正なしA252振り手助けメガガルーラの「ギガインパクト」でH252振りゲンシグラードンを43.8%で倒せ、補正ありなら93.8%で倒せる。

この環境は押し負けたら、一気に持っていかれると思うので、「ギガインパクト」の採用はありだと思う。


メガクチート

能力比 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
クチート 50 85 85 55 55 50
メガクチート 50 105 125 55 95 50


何と言ってもこのポケモンの持ち味は火力!火力!火力!

ゼルネアスを完全に止めることができる貴重な鋼物理ポケモン

トリックルーム下での運用が主で、H252振りのカイオーガを手助けじゃれつくで確定1発。

H252振りギルガルドをダークオーラ下のふいうちで81.3%の確率で落とせる。

クレセリアカイオーガイベルタルと一緒に組まれる事が多い。


マニューラ

HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
70 120 65 45 85 125


猫騙しでサポートしつつ、いのちのたまを持てば申し分ない火力がある。H4メガレックウザに玉つららおとしでほぼ確定1発で倒せる。(デルタストリーム時)

ディアルガやガルーラにもけたぐりで抜群をとれるのもGOOD


クロバット

HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
85 90 80 70 80 130


個人的に一番注目しているポケモン。このレギュレーションだからこそ輝くポケモン

S130から繰り出させる技の数々、「いかりのまえば」「ちょうはつ」「ファストガード」「おいかぜ」「よこどり」「さいみんじゅつ」
特性「せいしんりょく」のおかげで安定して技を打てる。
サポートもでき、削る事もできる高スペックなポケモンだと思う。ただ「いかりのまえば」で削る事場合、トドメをさせないので立ち回りを気を付けなくちゃいけない。持ち物はラムの実が一般的。


ギルガルド

能力比 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
ギルガルド(シールド) 60 50 150 50 150 60
ギルガルド(ブレード) 60 150 50 150 50 60

伝説解禁でもその強さは変わらず第一線で戦える強ポケ。

カイグラや、ゼルネアスの範囲攻撃をワイドガードで防げる。攻撃に回ってもなかなかの火力。ゼルネアスに強い点で採用される事が多く、物理型が増えてきている。物理型にするという事はイカサマで確定1発で倒されてしまうので注意。(ブレードフォルム時) モロバレルイカサマに注意。